【2024年6月】関西で開催中の電車なぞ一覧

『ひとつなぎの謎2023』感想と所要時間/タダなのに只者じゃない

周遊なぞ

関西私鉄の謎解きのほとんどをフラップゼロアルファさんが作っている縁で、7鉄道による合同最終問題『ひとつなぎの謎』が今年も開催されました。
さすが、スルッとKANSAI時代から関西私鉄の団結力はバツグンです。

今年で2回目となる『ひとつなぎの謎』でしたが、昨年と少し開催方法が変更になっていましたね。
2024年度も開催されるかどうかは年末になってみないと分かりませんが、もし開催された場合の対策のため、今回の感想を書き残しておきたいと思います。

昨年と今年の変更点

開催期間

ひとつなぎの謎2022

・7鉄道の本編をすべてクリアした人が遊べる謎
  2022年11月1日(火)〜2023年3月31日(金)
・7鉄道それぞれのエクストラステージ/ファイナルステージ
  2022年12月15日(木)〜2023年3月31日(金)

ひとつなぎの謎2023

2023年12月1日〜2024年3月31日

おおよそ年末から3月末にかけての開催となっています。
また、昨年は2種類の大謎がありましたが、今年は超大謎1本勝負でしたね。

対象作品

ひとつなぎの謎2022

・『ナゾときっぷ2022』阪急編
・『ナゾときっぷ2022』阪神編
・『北鳩家族と不思議な緑の地図』(北大阪急行電鉄)
・『南海旅なぞTRAIN2022 ~謎解きは旅の途中で~』
・『京阪電車ナゾ巡り2022』
・『山陽電車なぞときさんぽ旅』
・『近鉄電車ナゾだらけの列車旅』第2弾

ひとつなぎの謎2023

・『ナゾときっぷ2023』阪急編
・『ナゾときっぷ2023』阪神編
・『今日も京都でなぞ旅日記』
・『南海旅なぞTRAIN2023 ~謎解きは旅の途中で~』
・『京阪電車ナゾ巡り2023』
・『山陽電車なぞときさんぽ旅2023』
・『近鉄電車ナゾだらけの列車旅 生駒山編』

一部、鉄道会社が変更になっていますが、その年にFLAP ZERO αさんが制作された電車なぞがすべて対象となっています。
もし今後FLAP ZERO αさんに依頼する会社が増えた場合、8鉄道とか9鉄道になるのか、それでも7鉄道にしぼるのかは分かりません。

仕様

ひとつなぎの謎2022

①7鉄道の本編をすべてクリアした人が遊べる謎
  →公式HPの情報だけで解ける。7鉄道分の本編の「最後の答え」が必要。

②7鉄道それぞれのエクストラステージ
  →7鉄道の本編のいずれかをクリアし、公式HPに「最後の答え」を入力するとエクストラステージの謎解き用紙をゲットできる駅が判明する。その駅を周遊して謎を解く。1鉄道だけの参加も可能。

③ファイナルステージ
  →エクストラステージをすべてクリアした人だけが遊べる。公式HPの情報だけで解ける。7鉄道分のエクストラステージの「最後の答え」が必要。

ひとつなぎの謎2023

ひとつなぎの謎(各鉄道の謎+最終問題)
 ・各鉄道の「最後の答え」を公式HPに入力し、セブンプリント予約番号を入手。各鉄道の「ひとつなぎの謎」を印刷して自宅で解く。
 ・7鉄道すべての「ひとつなぎの謎」の最後の答えを使って最終問題に挑戦。
 ・最終問題の途中にどこかの駅(数カ所)を訪問する必要がある。

昨年は周遊が終われば自宅で腰を据えて解くことができたのに対し、今年はコンビニに何度も走る必要があったため労力がかかりました。
最速でも何日かかかるので、かなり骨のある仕様になっていたと思います。

景品

ひとつなぎの謎2022

①7鉄道の本編をすべてクリアした人が遊べる謎
  ・正解者全員にオリジナルサコッシュ
  ・抽選で1名に現金10万円

引用:https://nazotoki-zepets.com/7piece-nazo/

②7鉄道それぞれのエクストラステージ
  ・抽選で各鉄道が厳選した1万円相当のプレゼント(各鉄道1名)

③エクストラステージをすべてクリアした人が遊べるファイナルステージ
  ・正解者全員にオリジナルバインダー

引用:https://nazotoki-zepets.com/7piece-nazo/
ひとつなぎの謎2023

最終問題をクリアした先着200名…オリジナルミニ絵馬ストラップ+オリジナルフォンタブ
201番目以降の正解者の中から抽選で1000名…オリジナルフォンタブ

引用:https://nazotoki-zepets.com/7piece-nazo-2023/

昨年が、正解した人全員にプレゼントだったのに対し、今年は先着200名は全員、それ以降は抽選で1000名へのプレゼントになりました。
ちなみにオリジナルサコッシュ、バインダー合わせて約2500件の応募があったそうです。ほとんどの人が両方応募していたとすると約1250人になるので、今年の景品数は昨年の実績を元に計算したのでしょう。
また今年は、先着200名は特別プレゼントも付いてくるので、競争心に火が付く変更となっています。

『ひとつなぎの謎2023』謎解きの流れ、感想と所要時間

まだ謎解き中の方には少しヒントになってしまうかもしれませんが、「ひとつなぎの謎2023」の流れを復習しておきます。
開催期間おわっているから、もういいよね?

対象作品を7鉄道分すべて解く

まずは言わずもがな、本編をすべてクリアしておく必要があります。
本編はヒントが充実しているため、必ずクリアできるようになっています。
今年の7鉄道のうち、一番遅く開始されたのは近鉄電車の9月22日からでした。寒くなる前には参加しておきたいですね。

阪急と阪神の合同作品『ナゾときっぷ』の完結編は、2年連続で対象作品に含まれていません。

本編をクリアしたら、「最後の答え」(最後にLINEに入力した答え)を必ず控えておきましょう。
本編のキット自体は捨ててしまっていても、支障はありません。

それぞれのエクストラステージを印刷して解く

開始日の12月1日きっかりに公式サイトにアクセスすると、それぞれの鉄道の「ひとつなぎの謎」(以下「エクストラステージ」と呼ぶ)を印刷するための、セブンイレブンネットプリント予約番号が発行できるようになりました。

この8桁の番号を控えてセブンイレブンに行き、コピー機から印刷する必要があります。
各鉄道1枚ずつでした。
カラー片面A4サイズもしくは、カラー片面B4サイズで、料金は1枚60円。
合計で、60円×7枚=420円でした。

それぞれの鉄道のエクストラステージの感想とかかった時間は以下の通り。

①阪急電車編

 謎のタイプ:なぞなぞ神経衰弱
 所要時間:43分
 感想:ひらめきが大事だったが、難易度は高くない。

②阪神電車編

 謎のタイプ:漢字分解ピクロス
 所要時間:102分
 感想:どこに入るか分からないイラストと無駄に残る空白が難易度を段違いに上げている。かなり骨の折れる謎であった。

③京都市営地下鉄編

 謎のタイプ:バトンパス迷路
 所要時間:20分
 感想:ルールに忠実に従えば自ずと導かれる。と、この時は思っていた。

④南海電車編

 謎のタイプ:白紙クロスワード
 所要時間:42分
 感想:コツさえつかめれば、どんどん進む。

⑤京阪電車編

 謎のタイプ:並べ替え類語まみれ
 所要時間:66分
 感想:とにかく検索して乗り切った。

⑥山陽電車編

 謎のタイプ:イラスト文字消し
 所要時間:22分
 感想:イラストが簡単だったのが救い。

⑦近鉄電車編

 謎のタイプ:3色問題パズル(理系ver.)
 所要時間:77分
 感想:2枚印刷すれば何とかなる。理系が有利な問題だった。

どの問題も一筋縄ではいかない、何種類もの謎を組み合わせた仕掛けになっていたのはさすがとしか言いようがありません。
これだけでも、かなり満足度の高い謎ばかりです。

「最終問題」に進む

各鉄道のエクストラステージを解き終わったら、指定されたLINEアカウントに答えを入力します。
正解であれば、「○○○を手に入れた」と表示されました。
7鉄道分の「エクストラステージ最後の答え」を控えておきましょう。

この時はまだ、あれが実際に手に入るとは思っていません。

7鉄道分のエクストラステージを解き終えたら、最終問題に進みます。
公式サイトの「最終問題にチャレンジ!」をクリックすると、7鉄道分の「エクストラステージ最後の答え」の入力を求められます。
正しく入力できたら、次の問題とネットプリント予約番号が表示されました。

再びセブンイレブンに赴き、カラー片面A4サイズを1枚、60円で印刷します。
自宅に戻ると工作タイム。はさみ、のり、セロハンテープがあれば良いでしょう。

問題のほうは、ひとつなぎの謎から約8ヶ月前、阪急電車の本編をやった時から気になっていた違和感の正体がここで明らかに。てっきりナゾときっぷの完結編に使うのかと思っていたのに使わなかったから、問題を見た瞬間すぐにピンときました。
こんなに前から仕込んでいたのかと感服せずにはいられません。すごい。

そして謎は2次元から3次元に進化を遂げます。
ルールに従っていれば楽勝と思っていたのに裏切られ、悪戦苦闘の連続。

最後にサイトに隠されたギミックに驚いたところで、これから実際に訪問する駅が判明します。

最終問題を解き始めてから、訪問駅が分かるまで、128分かかりました。

周遊パート

判明したのは駅の名前ではなく、おなじみの金庫が置いてある場所周辺を写した写真。
たくさんヒントが写り込んでいるので、どの駅かを当てるのにそれほど苦労はしません。
金庫を開ける暗証番号のヒントも簡単なので、さっそく次の休みに周遊パートに挑戦です。

訪問する駅は全部で4つ。
どの駅も、関西私鉄の路線網の便利さが実感できる駅となっていました。
おなじみの金庫を開けると、これまたおなじみの謎解き用紙が入っています。

それぞれの駅周辺での謎解きは30分ほどで、難易度も初級〜中級レベルと大したことないですが、それなりに歩きます。
4つの駅自体も近くはないので、周遊パートで丸1日かかりました。

所要時間は、4つの駅を合計して謎解き自体に133分、駅間の移動に200分でした。
さらに4枚の謎解き用紙を駆使した総合問題に15分。
次の指示が手に入りました。

周遊パートを終えてから最後のナゾを手に入れるまで

ここが一番の引っかかりポイントでしたね。

まず指示を実行しますが、好きですねこのギミック、昨年も出てきましたね。
出てきた指示でまたもや工作タイム。

と、ここまで順調だったものの…。
ん?わからん…

でもこういう時は謎を作った側の立場で考えてみろと昔誰かが言っていたのを思い出し、無駄に工作させているのがポイントなのではないかとひらめいたのでした。
ちょうど土曜プレミアムで『容疑者Xの献身』を観ていてよかった。
「幾何の問題に見せかけて実は関数の問題…」
てことは、「文字の問題に見せかけて実は形の問題?」

ひらめいたことに自分でもびっくりしながら導き出した答えは要件と合わない。
これはもしかして…。

意外にも127分で解けてしまいました。
再びセブンイレブンに走り、コピー機に40円課金します。

最後のナゾ

ここまで来ると、もう怖いものはありません。
次々に現れる指示に従い、実行するだけ。
カッターナイフがあれば便利かもしれません。

そしてついに、最後のこたえが………って裏か!!

答えの要件とも合致し、迷うことなく答えと必要事項を入力。
これで景品に応募完了です。
正解かどうかの表示はありませんが、まあ間違いないでしょう。

最後のナゾの所要時間は24分でした。

記念カードを手に入れる

最後のナゾまで辿り着くと記念カードを印刷できるネットプリント予約番号が表示されます。
謎自体には関係ありませんので、純粋にコレクターズアイテム。
最後の答えが間違っていたり、景品の抽選に当たらなかった場合には、これが景品となるので、印刷しておきたいところ。

L判写真プリントなので40円でした。
開催期間が過ぎても印刷できるかどうかは試してないので分かりません。

まとめ

セブンイレブンのネットプリントに使った金額は合計560円、すべてクリアするのにかかった時間は999分=16時間39分(周遊パートの移動時間200分を含む)でした。

ただのサービスであるだけのボーナスステージをこれほど骨太に作り、これほど長い時間楽しませてくれるなんて、サービス精神が旺盛すぎます。
逆に、関西私鉄のイチャイチャぶりを見せつけられているようでもありますが(笑)

そして、コンビニのネットプリントを活用するアイデアはとても良かったと思います。
色んなアイテムを追加することができるので謎の幅が広がりましたね。
実際、工作タイムはすごくワクワクしました。
ただセブンイレブンがちょっと遠かったのが大変でした。セブンイレブンの近くに引っ越そうかとちょっとだけ考えました。
次回はローソンとファミリーマートでも印刷できれば便利なんですが、難しいですかね?

また、ネットプリントと聞いて正直なくなると思っていた、従来の金庫と謎解き用紙を活用した周遊パートも残してくださって感激でした。
あの金庫を開けるドキドキな感覚、大好きなんですよね。
用紙の補充とか管理が大変なのに、本当にありがとうございました。

最後に

タダのボーナスステージなのに只者じゃない「ひとつなぎの謎2023」、皆さんも楽しみましたでしょうか。

今年も開催されるかどうかは分かりませんが、FLAP ZERO αさんの制作する電車なぞは続々と始まっているので、期待して待つことにします。
とりあえず、今年の12月1日は日曜日なので、すぐ周遊パートをまわれるように着々と本編をこなさなければ。

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