2011年に初演された『人狼村からの脱出』は、SCRAPさん制作の「リアル脱出ゲーム」の中で名作中の名作としてよく知られた公演です。
今回体験したのは、その『人狼村からの脱出』をベースにオンライン公演として再構成された『封鎖された人狼村からの脱出』。
2020年、世界がコロナの恐怖に包まれ、たくさんの公演が中止になり、不要不急のエンタメ施設が文字通り「封鎖された」状況の中で生まれた作品ですが、2020年にチケットを買っていた筆者はチケットの存在をすっかり忘れ、コロナ明けの2024年にプレイしました。
SCRAP「リアル脱出ゲーム」のオンライン公演とは
SCRAPが2020年より制作している、「リアル脱出ゲーム」の新しい形。
webやビデオ通話サービスなどを利用して、オンラインで参加する。
基本的にはホール公演型に近いが、制限時間のないものが多い。
一部、オンラインだからこそ実現したギミックもある。
公演によって、1人でプレイ可能なものもあれば、複数人で役割分担をしてお互いに通信しながら解くものもある。
『封鎖された人狼村からの脱出』のレビュー

事前準備
オンライン公演ということもあり、まずはPCやタブレットなどのインターネットに繋がる機器が必要です。
スマホでもプレイ可ですが、『人狼村』作品で必須の住民会議がリモートになったことで画面が分割されるので、小さい画面だと見にくい。
住民役の俳優さんたちの非常に細かい名演技は大画面でないと色々見逃してしまうと思います。
最低でもiPad mini、できればそれ以上の大画面が良いでしょう。
複数人でわいわい相談しながらプレイしたい場合は、友達とのビデオ通話用にもう1台機器(スマホで良い)を用意します。
さらに、情報のメモや謎解き用にメモ用紙とペンを用意したら、事前準備は完了です。
公演の流れ
まずは注意事項をよく読む
この公演は、途中中断が可能で、制限時間はありません。
一応、想定時間は120〜180分。
途中中断で画面を閉じてしまった場合は、購入時に送られてきたURLから再度アクセスすれば、中断したところから再開できます。
ブラウザを閉じずにスリープにしたり、他の作業時にバックグラウンドで開いていれば、何の問題もありませんでした。
他にも、Cookieは有効にしてね、シークレットモードは不可だよ、戻るボタン押したら回答消えるよ、など。
途中で端末を変更したら、Cookieの関係で回答は全部消えるけど、遊ぶことはできるよ(ん?これはモゴモゴできるんじゃ…やらないけど)とか、最後までクリアしたらゲームページにアクセスできないよ、とか。
ふむふむ。
ゲーム開始
まずは「状況整理シート」なるものをメモに書き写す。
このシートに情報を書き足して人狼を見つけやすくするらしい。
そして最初の動画を再生。
オープニング映像からのSCRAP加藤社長の登場。
この高揚感、ホール公演と一緒だ!!
たまらん〜。
昼は人間の姿で村人にまぎれ、夜は狼となって人を襲う怪物、人狼。
その被害を防ぐために、村では様々な対策措置が取られた。
外出制限。村人同士の監視。そして村の封鎖。しかし、ある夜、人狼のおぞましい遠吠えが村中に響く。
翌朝、村はずれで血まみれの遺体が見つかった。「この中の誰が人狼なんだ?」
村人たちは身の安全を守るため、
通信機能を持つ水晶を使って、自宅からのリモート会議を始めた。
あなたは、疑い、ののしり合う村人たちの議論に、
注意深く耳をかたむけなければならない。
そして、わずかな仕草も見逃してはならない。
隠された嘘を見破るために。
人狼を見つけ出し、生きのびるために。村が滅ぼされるまで、残された時間はあと数日。
「封鎖された人狼村からの脱出」公式サイトより
あなたはすべての謎を解き明かし、この村を救うことができるだろうか?
最後にありがたいお言葉を聞いて謎解き開始。
さっそく1日目の住民会議が始まる。
自分も村民の1人になり、会議に参加。
コロナ禍あるある、ZOOMでのリモート会議。臨場感たっぷり。
やること1つ目、この中から人狼を探さなくてはならない。
表情、仕草、会話の間、少したりとも見逃せない。
でもオンライン公演なので、動画は何度でも見返すことができるし、途中で止めてメモも取れる。
オンライン公演めっちゃ便利だ。
動画を見終わったら、住民会議のポイントが表示されるので、実はメモを取らなくても良い。

やること2つ目、暗号を解いて人狼をやっつける方法を手に入れる。
筆者は謎解き中級者だが、謎はヒントを見なくても解けるレベル。
解けなくてもヒントには正解への道筋が懇切丁寧に書かれている。
制限時間もないことだし、焦る必要はない。

ゲーム中盤
暗号がすべて解ければ、次の日が訪れる。
ページがどんどん下に追加されていく仕様になっていて、いつでも前の情報が見られるので、とても便利である。

住民会議に参加して、人狼が誰か推理する情報を手に入れる。
住民会議が終わると暗号を解くを繰り返し…

ゲーム終盤
誰が人狼かを推理する時がきた。
最初に書き写した「状況整理シート」を活用して人狼が誰かを推理し、入力。
なんと、とんでもない事実が判明する。
この危機的状況をなんとか打開し、村を救うことができるのか〜!?
エンディング
なんとか人狼を退治して脱出成功。
俳優さんの演技やばすぎだろ。
もし自分がこの役なら何度NGを出すことか、いや、それ以前に不可能だな。

エンディング映像を見終わって下にスクロールしたらもう一つ解答欄が。
何やら隠された謎がある様子。
最後の謎だけあり、少し噛みごたえのある謎だった。
ヒントもあるので、必ず解ける。

最後まで解き終え画面を閉じると、URLは利用済みになり、使えなくなる。

所要時間
隠された最後の謎を含め、248分(4時間8分)でクリア。
俳優さんの演技がすごすぎて何度も見返したりしていたので、想定時間(120〜180分)よりかかってしまいました。
制限時間がないと隅から隅まで楽しんでやろうという関西人のがめつさが出てしまいますね。
まあゆっくりやってもこれくらいなので、休日のみならず、お仕事帰りでも十分プレイ可能です。
何日かに分けて、人狼村と同じ時間軸を体感するのもいいかも。
まとめ
住民会議の内容がコロナ禍あるあるなのが面白かったです。
たしかに、人狼が出るとわかっているのに夜に外出して襲われるなんて、不要不急の極み間違いなしなので、コロナとの親和性はかなり高いんですよね。
世界観がぴったりでした。
オンラインで時間制限なしということもあり、動画はゆっくり見れるし、焦らず自分のペースで解けるし、休憩できるし。
自由度が高いのでオンライン公演最高ですね。
公式サイトには、参加推奨人数2〜3人と書かれていて、複数人での遊び方も説明されていますが、断然1人プレイがおすすめだと思いました。
誰かと一緒にやっても、チケットはそれぞれ別に買わないといけないし、そもそも村民1人分を複数人でやることに疑問しかないですからね。
別々にプレイし終わってから、みんなで感想戦をやればいいと思います。
評価
筆者の勝手な評価です。あくまで個人の感想です。5点満点で、最高評価は5点。
難易度:3点
驚き:4点
コスパ:4点(定価だと2点かな、筆者はセールで1300円だったので。)
満足度:4点
ストーリー:5点
ボリューム:3点
総合評価:☆☆☆☆★(星4つ)
概要
制作:SCRAP
作品名:封鎖された人狼村からの脱出
公演形態:オンライン
参加可能人数:1人〜
期間:2020年6月25日〜現在も開催中
料金:2,800円(税込)※開催期間中いつでも有効(2年半前に購入したチケットでも問題なく使えました)
公式サイト:https://realdgame.jp/fuusa_jinro/
最後に
この作品は、人狼村の世界観と2020年当時の世界情勢がぴったりとはまったことにより出来上がった傑作でした。
外出制限や住民同士の監視など、あの頃は日本中ほんとうにそんな感じでしたものね。
コロナ禍が明けてからのプレイでしたが、コロナあるあるに懐かしさ満点でした。予想以上に楽しめました。
リアル脱出ゲームのオンライン公演は時間制限がないということもあり、とてもプレイしやすかったです。
予定が合わなくてホール型に参加できない時、周遊型には天気がちょっと…っていう時、持ち帰り型がまだ届かない時、すぐに遊べるオンライン公演はいかがでしょうか。
作品が生まれた経緯やこだわりはSCRAPのYou Tubeチャンネルで座談会している様子が見られますので、気になる方はぜひ。



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